読書に「音楽」は敵か、味方か(前編)

ふだん本を読む時に、「音楽」は聴いていますか??


「音楽」があると、気が散ってしまうという意見も、

「音楽」がないと、何だか物足りないという意見もあります。


そもそも「音楽」を聴きながらの読書って、

”アリ”な行為でしょうか、それとも”ナシ”になるでしょうか。


これは、とても厄介な問題です。

なぜなら、「音楽」を聴くことは、読書にとって敵でもあり、味方でもあるからです。


どちらかになるかを見極めていく必要があります。

まず、敵になるのは、集中力が散漫しうるケースです。


ビジネス作家である永田 豊志さんの著書「トップ1%の人だけが実践している 集中力メソッド」では、1つの物事に集中することの重要性について書かれています。

集中力を持つことで、幸福感が増して、さらに能力もアップするというのです。

心理学的には、これを「フロー体験」、または「ゾーンに入る」とも言います。


子供のころ、時間を忘れて遊んでいて、気がつけば日が暮れていた、あの感覚に近いですね。


「音楽」を聴きながらの読書は、同時に2つのことをするので、

読書のみをする場合よりも、集中力が低下する可能性があります。


つまり、本来のえらべるべき幸福感や能力アップが期待できない、ということです。


例えばテレビを見ながら勉強って、教科書やノートの内容が頭に入ってきませんよね。

でも、学生のころはわかっていながらも、やっちゃってましたけど・・・テレビをスイッチオンすれば、頭のスイッチがオフになってました(笑)。


デキるビジネスマンは、2頭を追わない。1つのことに集中すべきというわけです。


また、記憶力日本一で有名な池田義博さんは、「脳にまかせる勉強」という本で、

覚える勉強をするためには、静かな環境がふさわしいと述べています。

とくに、耳栓で防音をして、集中モード=「ゾーン」状態を作りましょうと、

主張されています。


音をシャットダウンして集中すれば、記憶力が高められる。

なるほど、記憶力日本一という立場からの話なので、説得力ありますね。


このことから、覚えることを目的とした読書には、音楽が不向きだと言えますね。

したがって、記憶力が下がるくらいなら、静かな環境づくりに徹した方がよさそうです。

ここまでをまとめると、


①1つのこと(読書だけ)に集中した方が、「フロー状態」に入りやすく、幸福感や能力がえられやすい。


②静かな環境の方が集中できて、記憶力が上がる。とくに覚える目的の学習(読書)に最適。


ということです。


この2つポイントを考えると、読書におって「音楽」は敵。

じゃあ、ここで意地悪なことを考えてみたいのです。


集中モードに入れて、「フロー状態」へと導いてくれる音楽はないのでしょうか。

記憶力が上がっていくような音楽はないのでしょうか。


じつは、なくなくない!のです。

次回は、「音楽」が味方になるケースを後編として綴ってみたいとおもいます。

読書のおとも。

本が好き。だけど、すぐ飽きちゃったり、なんか読む気持ちが起らなかったり・・・そんな時、集中させてくれるのが音楽や飲み物や、お菓子、文房具、お店=いわゆる「読書のおとも」。読む環境づくりって大切。ちょっと物足りない読書ライフを変えてくれる「読書のおとも」について綴っていきます。

0コメント

  • 1000 / 1000